Windows10(Build10586)におけるフォント仕様の変更について(H27.12.21復旧確認)
※H27.12.21時点での最新版(Build10586.36)で元の表示に戻りました!
(以下はそれ以前の状態についてまとめたものとなりますので、最新版を適用している場合は
問題ありません。)
昨日、とある動画にCAを投下してほっと一息ついた時に衝撃的な記事を発見してしまいました。
その記事は、513号室(bardielさん)『Windows 10:日本語フォントの変更』というものです。
先日リリースされたWindows10の更新(Build 10586)によって、従来のフォントが変わってしまった、
という衝撃的なものでした。
いやな予感を感じて早速手持ちのWindows10のPCを更新して投下したばかりのCAを見てみました。
【Windows7@Firefox】

【Windows10(Build 10586)@Firefox】

・・・・・・・・・・( ゜∀゜)アハハハハ八八ノヽノヽノヽノ\/\
もう笑うしかねーでごぜーますよw
このあとに続く歌詞はさらに惨憺たるもの。
big改行リサイズで幅を広く取っていた字幕は二重リサイズ化して画面外に吹っ飛んでいたり、
臨界幅リサイズで圧縮した字幕はさらに圧縮されてすごく小さくなってるし、重ね合わせなんか
もう滅茶苦茶、すべてがおぞましい何かに変貌を遂げておりました。
現在のところこの症状はWindows10(Build 10586)でIE、MicrosoftEdge、Firefoxを使用した際に
発生することが確認されておりますが、Chromeだけはどこ吹く風、従来どおりの表示が保たれて
いるようです。
今回のフォント変化、どうやら仮名文字が特に大きく変わっているようなので、いくつかの文字に
ついてどのくらい変化しているか検証してみることにしました。
(以下格納)
調査環境はWindows7とWindows10(Build 10586)で、それぞれ同じブラウザ(Firefox)で表示させたものとなります。
なお、いずれも文字サイズはBigにしています。それでは見てみましょう。
①仮名文字(ひらがな、カタカナ、半角カタカナ)

一応補助線を入れてみましたが、そんなことをしなくても明らかなくらい文字幅が変わっていることがわかるかと思います。
しかも同じ全角文字であるひらがなとカタカナでさえ幅が異なっていることが判明しました。
②漢字(1文字単独)

それじゃ漢字はどうだろう?ということで試してみたところ、おお!変わってないじゃん!と安心したのも束の間・・・
③漢字(複数)

複数並べてみたら僅かに幅が変わってることが確認できましたorz...
④アルファベット

アルファベットについては半角文字であれば従来どおりの表示となりますが、全角文字については大きく幅が
変わっていることがわかります。Windows10での全角文字は大文字も小文字も同じ幅になる所が特徴的ですね。
⑤数字

数字についてもアルファベットと同様、半角文字では従来どおりの表示となりますが、全角文字については大きく
幅が変わっていることがわかります。
それじゃあ、コメ屋がよく使う空白文字はどうなっているのかも見てみましょう。
⑥U+3000(全角スペース)

まずは通常の全角スペース(U+3000)。これは大きく表示が変わってしまいました。Windows10の方が
かなり幅が大きくなっていることがわかるかと思います。
⑦U+2001

続いてはChromeとの互換性を高めるために注目を浴びたU+2001です。こちらはどちらも同じサイズに見えますね。
なんか見た感じだとWindows10(Build 10586)だと、U+3000とU+2001が同じ幅に見えますね。なのでちょっと1つの画像に
まとめて比較してみようと思います。また、さっきの漢字みたいに複数並べるとどうなるのかも併せて比較してみようと
思います。
⑧U+3000とU+2001の比較

このようにWindows10(Build 10586)だとU+3000とU+2001が完全に同じ幅になったことがわかります。
また、複数並べてみても幅が変わらないので、まず幅は等しいと考えて良いと思います。
⑨U+0020とU+00A0の比較

最後は半角の空白文字です。通常の半角スペースも空白文字のU+00A0も全部同じ幅となっています。
やはり半角文字は基本的に今回の仕様変更を受けていないと考えてよさそうですね。
513号室さんの記事によると明朝化した文字(SimSun)は今のところ表示は変わっていないようなので、
今回は日本語フォント(全角文字)のゴシック文字が大きな影響を受けることがわかりました。
とりあえず、今回は基本的な文字についてフォントの変化を検証してみましたが、これだけでも従来のCA
に大きな影響を及ぼすことが明らかですね。
空白文字はU+2001とか半角スペースを上手く使えば互換性を確保できますが、日本語フォントを使った
歌詞などのCAは互換性の観点からすると壊滅的といえるかもしれません。
Chromeでの互換性の確保にある程度の道筋が見えてきた最近のCA界隈ですが、これに更にOS間の
互換性確保の問題も絡んでくるとなると、CAを作る人間にとっては頭の痛いところです。
・・・・・もうどの環境を基本としてCAを作ればいいのかわからなくなってきましたw
それでは本日はこれで失礼します。
【H27.11.17追記】
私はほとんど使いませんが絵形CAで使用するブロック文字も少しだけ確認してみました。
⑩U+2581~2589の比較

⑪U+25E2~25E5の比較

これら一般的なブロック文字は変化していないようです。
絵系CAであればArial2001を使ったChrome互換CAを作っておけば総合的な互換性は確保できそうですね。
(以下はそれ以前の状態についてまとめたものとなりますので、最新版を適用している場合は
問題ありません。)
昨日、とある動画にCAを投下してほっと一息ついた時に衝撃的な記事を発見してしまいました。
その記事は、513号室(bardielさん)『Windows 10:日本語フォントの変更』というものです。
先日リリースされたWindows10の更新(Build 10586)によって、従来のフォントが変わってしまった、
という衝撃的なものでした。
いやな予感を感じて早速手持ちのWindows10のPCを更新して投下したばかりのCAを見てみました。
【Windows7@Firefox】

【Windows10(Build 10586)@Firefox】

・・・・・・・・・・( ゜∀゜)アハハハハ八八ノヽノヽノヽノ\/\
もう笑うしかねーでごぜーますよw
このあとに続く歌詞はさらに惨憺たるもの。
big改行リサイズで幅を広く取っていた字幕は二重リサイズ化して画面外に吹っ飛んでいたり、
臨界幅リサイズで圧縮した字幕はさらに圧縮されてすごく小さくなってるし、重ね合わせなんか
もう滅茶苦茶、すべてがおぞましい何かに変貌を遂げておりました。
現在のところこの症状はWindows10(Build 10586)でIE、MicrosoftEdge、Firefoxを使用した際に
発生することが確認されておりますが、Chromeだけはどこ吹く風、従来どおりの表示が保たれて
いるようです。
今回のフォント変化、どうやら仮名文字が特に大きく変わっているようなので、いくつかの文字に
ついてどのくらい変化しているか検証してみることにしました。
(以下格納)
調査環境はWindows7とWindows10(Build 10586)で、それぞれ同じブラウザ(Firefox)で表示させたものとなります。
なお、いずれも文字サイズはBigにしています。それでは見てみましょう。
①仮名文字(ひらがな、カタカナ、半角カタカナ)

一応補助線を入れてみましたが、そんなことをしなくても明らかなくらい文字幅が変わっていることがわかるかと思います。
しかも同じ全角文字であるひらがなとカタカナでさえ幅が異なっていることが判明しました。
②漢字(1文字単独)

それじゃ漢字はどうだろう?ということで試してみたところ、おお!変わってないじゃん!と安心したのも束の間・・・
③漢字(複数)

複数並べてみたら僅かに幅が変わってることが確認できましたorz...
④アルファベット

アルファベットについては半角文字であれば従来どおりの表示となりますが、全角文字については大きく幅が
変わっていることがわかります。Windows10での全角文字は大文字も小文字も同じ幅になる所が特徴的ですね。
⑤数字

数字についてもアルファベットと同様、半角文字では従来どおりの表示となりますが、全角文字については大きく
幅が変わっていることがわかります。
それじゃあ、コメ屋がよく使う空白文字はどうなっているのかも見てみましょう。
⑥U+3000(全角スペース)

まずは通常の全角スペース(U+3000)。これは大きく表示が変わってしまいました。Windows10の方が
かなり幅が大きくなっていることがわかるかと思います。
⑦U+2001

続いてはChromeとの互換性を高めるために注目を浴びたU+2001です。こちらはどちらも同じサイズに見えますね。
なんか見た感じだとWindows10(Build 10586)だと、U+3000とU+2001が同じ幅に見えますね。なのでちょっと1つの画像に
まとめて比較してみようと思います。また、さっきの漢字みたいに複数並べるとどうなるのかも併せて比較してみようと
思います。
⑧U+3000とU+2001の比較

このようにWindows10(Build 10586)だとU+3000とU+2001が完全に同じ幅になったことがわかります。
また、複数並べてみても幅が変わらないので、まず幅は等しいと考えて良いと思います。
⑨U+0020とU+00A0の比較

最後は半角の空白文字です。通常の半角スペースも空白文字のU+00A0も全部同じ幅となっています。
やはり半角文字は基本的に今回の仕様変更を受けていないと考えてよさそうですね。
513号室さんの記事によると明朝化した文字(SimSun)は今のところ表示は変わっていないようなので、
今回は日本語フォント(全角文字)のゴシック文字が大きな影響を受けることがわかりました。
とりあえず、今回は基本的な文字についてフォントの変化を検証してみましたが、これだけでも従来のCA
に大きな影響を及ぼすことが明らかですね。
空白文字はU+2001とか半角スペースを上手く使えば互換性を確保できますが、日本語フォントを使った
歌詞などのCAは互換性の観点からすると壊滅的といえるかもしれません。
Chromeでの互換性の確保にある程度の道筋が見えてきた最近のCA界隈ですが、これに更にOS間の
互換性確保の問題も絡んでくるとなると、CAを作る人間にとっては頭の痛いところです。
・・・・・もうどの環境を基本としてCAを作ればいいのかわからなくなってきましたw
それでは本日はこれで失礼します。
【H27.11.17追記】
私はほとんど使いませんが絵形CAで使用するブロック文字も少しだけ確認してみました。
⑩U+2581~2589の比較

⑪U+25E2~25E5の比較

これら一般的なブロック文字は変化していないようです。
絵系CAであればArial2001を使ったChrome互換CAを作っておけば総合的な互換性は確保できそうですね。
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No title
これは Yu Gothic UI くさいですね。
ゴシック化の結果、そのシステムでUIに使う標準のフォントにする、
というような処理が入っているとすると、Win10で Yu Gothic 系になるのはありそうな気がします。
ゴシック化の結果、そのシステムでUIに使う標準のフォントにする、
というような処理が入っているとすると、Win10で Yu Gothic 系になるのはありそうな気がします。
Re: No title
なかがみさん
> これは Yu Gothic UI くさいですね。
> ゴシック化の結果、そのシステムでUIに使う標準のフォントにする、
> というような処理が入っているとすると、Win10で Yu Gothic 系になるのはありそうな気がします。
Windows10での文字表示の雰囲気からするとやっぱりそんな感じですね。
従来の日本語表示より画面表示用に幅を狭くしたフォントといったところでしょうか?
システムの標準フォントに変換するという処理と考えればありそうな感じ。
Chromeでの表示が変わっていないという点については、Chromeにデフォルトで埋め込まれている
Flashが別物ということでこの変換処理に対応していないと解釈しています。
こういうシステムについてはあまり詳しくないのでよくわかりませんがw
> これは Yu Gothic UI くさいですね。
> ゴシック化の結果、そのシステムでUIに使う標準のフォントにする、
> というような処理が入っているとすると、Win10で Yu Gothic 系になるのはありそうな気がします。
Windows10での文字表示の雰囲気からするとやっぱりそんな感じですね。
従来の日本語表示より画面表示用に幅を狭くしたフォントといったところでしょうか?
システムの標準フォントに変換するという処理と考えればありそうな感じ。
Chromeでの表示が変わっていないという点については、Chromeにデフォルトで埋め込まれている
Flashが別物ということでこの変換処理に対応していないと解釈しています。
こういうシステムについてはあまり詳しくないのでよくわかりませんがw